VWは現在、欧州Dセグメント『パサート』次期型を開発中だが、同ブランドのボストーマス・シェーファー氏は、「Automotive News Europe」誌に、セダンを廃止することが決定したことを伝え、米国市場ではMY2022が最終モデルとなったことがわかった。
VW本部長は、パサート次期型の納車が9月に開始される予定であるといい、これは公式デビューが今夏かそれより前に行われることを意味する。次期型では、エムデン(ドイツ)での生産が終わり、ブラチスラバ(スロバキア)に移されるという。
社内コード「B9」と呼ばれる次期型プロトタイプは、まだまだボディ前後をダミーコンポーネントとステッカーで偽装している。しかし、ホイールベースが劇的に延長され、サイドビューからは、薄く長いウィンドウ、緩やかに傾斜するルーフラインが見てとれる。『アルテオン シューティングブレーク』のような長く、低く、かなりスポーティで優雅なボディスタイルとなっていることが確認できる。
次期型では「MQB」プラットフォーム進化バージョンを採用、パワートレインは、Euro 7 の規制を満たすように設計された、よりクリーンなガソリンおよびディーゼルを導入。おそらく、1.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたPHEV、48Vのマイルドハイブリッドなどがラインアップされる。
パサート次期型のワールドプレミアは、最速で数週間以内の可能性もあるだろう。