アウディの主力『A5』のハードコアモデル、『RS5』次期型に電動パワートレインが採用される可能性が高いことがわかった。
ライバルのメルセデスAMG『C63』新型では、2.0リットルの直列4気筒ガソリンエンジンに電動ターボチャージャーを搭載、最高出力は680ps、最大トルク1020Nmという圧倒的なパワーを持っている。しかしAMG電動のV8エンジンを懐かしむ声も多く寄せられている。
対してアウディRS部門も、電動パワートレインに切り替える予定だが、V6やV8燃焼エンジンをダウンサイジングすることはなさそうだ。アウディスポーツの製品マーケティング責任者であるコンスタンティン・ドレスラー氏は、スペインで開催された直近のイベントにて、メディアからのパフォーマンス部門の将来に関するアウディの計画ついて問われると、「もちろん、私たちの車も電動化します。しかし、4 気筒は搭載しません」と即答したという。
現行型RS5は、電化のないやや古い2.9リットルV型6気筒ツインターボエンジンを搭載、最高出力444ps、最大トルク600Nmを発揮するが、最新のミッドサイズハードコアスポーツセダンとしはいささか物足りない。しかし次期型では電気モーターと組み合わせ650ps程度まで一気に向上する可能性もありそうだ。
アウディRSファミリーのアジェンダを確認すると、現在同ブランドではSUV「RS Q5」の開発を進めており、電動パワートレインを搭載した最初のアウディスポーツモデルになる可能性があるという。またこのパフォーマンスクロスオーバーには、同じ2.9リッターV6ユニットのハイブリッドバージョンを使用し、効率よりもパフォーマンスを重視するという情報が入っている。