フェラーリ初のFUV(フェラーリ・ユーティリティ・ビークル)、『プロサングエ』市販型プロトタイプが二度出現、カメラが捉えた。
プロトタイプは前回同様、マセラティ「レヴァンテ」のテストミュールではなく、プロダクション仕様のボディだ。厳重なカモフラージュによりディテールは不明だが、側面からみると長いフード、流れるようなルーフラインが見てとれる。しかし、ボディがリフトアップされているものの、従来のクロスオーバーSUVよりかなり最低地上高が低いことがわかる。
後部でも、ピラーの角度やテールライトデザインも完全に隠さていており、未完成のデュアルエキゾーストパイプとディフューザーが僅かに確認できる程度だ。
市販型では、同社の新しいフロントミッドエンジンアーキテクチャに乗り、ランボルギーニ「ウルス」や、アストンマーティン「DBX」とは一線を画する、5ドアのグランドツアラーのように、独自のニッチ路線が予想される。
予想されるパワートレインは、フェラーリ「296GTB」から流用されるV型6気筒ツインターボPHEVが有力視されており、最高出力818ps、最大トルク740Nmを発揮、駆動方式は全輪駆動となるだろう。またV型12気筒エンジンを搭載したモデルも噂されており、こちらは1,000psオーバーが予想される。
同社では、2022年末までにワールドプレミアを行うことを約束しており、パワートレインにはハイブリッドと内燃エンジンを提供する予定だと発表している。